安全スローガンの例文|建設現場・工場のテーマ別
目次
安全スローガンの例文を、建設現場と工場でそのまま掲示や唱和に使える形で、テーマごとに並べたページです。墜落・転落、整理整頓、指差呼称、熱中症、年末年始まで、5・7・5の標語と短い一行の両方を用意しました。どの例文もボタン1つでコピーでき、ここに載せた文はすべてこのページのために作ったものです。
並べ方は、現場で起きやすい災害の種類ごとです。前半に墜落・重機・保護具、整理整頓と確認、声かけと新人、季節と健康を置き、後半に全国安全週間や年度のスローガン、自分の現場の言葉に直す手順を書いています。掲示の場所や提出のしかたは現場ごとに決まりがあるので、元請や会社のやり方に合わせて使ってください。
安全スローガンの例文は、場面を1つに絞ると覚えられる
安全スローガン(標語)は、掲示板や詰所の壁に貼り、朝礼で読み上げて、全員に覚えてもらうための短い言葉です。現場では「スローガン」と「標語」はほぼ同じ意味で使われています。
よく使われる形は2つあります。
| 形 | 長さ | 向いている使い方 |
|---|---|---|
| 5・7・5の標語 | 17音前後 | 掲示・唱和・安全週間の募集 |
| 短い一行 | 15〜25字 | 看板・ヘルメットのシール・朝礼の締め |
5・7・5は口に出したときにリズムがあり、唱和で覚えやすい形です。一行の形は、意味がすぐ取れるので、通りがかりに目に入る看板に向いています。
どちらの形でも、効くスローガンには共通点があります。1つの文に、1つの場面と1つの動作だけを入れることです。「安全第一でがんばろう」は誰も反対しませんが、明日どこで何をするかが出てきません。「上に出る前にフックを掛ける」なら、足場の上で思い出せます。
安全スローガンと安全宣言の違い
スローガンとよく一緒に頼まれるのが安全宣言です。どちらも安全の短い文ですが、役割が違います。
| 安全スローガン | 安全宣言 | |
|---|---|---|
| 何のための文か | 全員に覚えてもらう掲示の言葉 | 自分がやる行動を決めた決意の文 |
| 主語 | 書かないことが多い | 私は・私たちは |
| 長さ | 5・7・5か一行 | 1文〜3項目 |
| 使う期間 | 年度・週間を通して | 工種や持ち場が変わるたびに書き直す |
「1人1枚、自分の決意を書いてください」と言われたら、それはスローガンではなく宣言です。宣言の書き方と例文は安全宣言の例文にまとめています。このページはスローガン(掲示の短い言葉)だけを扱います。
安全スローガンの例文【墜落・重機・保護具】建設業向け
建設業の安全スローガンでいちばん多く使われるテーマは、墜落・転落です。高い場所で作業する日が多く、重い災害につながりやすいためです。次に重機・車両、保護具が続きます。
墜落・転落の安全スローガン
足場・鉄骨・屋根・開口部のどこで使うかを決めてから選ぶと、現場に合った文になります。
脚立の文は、内装や設備の現場で使われることが多い形です。「低いから大丈夫」と思いやすい場所ほど、文にして貼っておく意味があります。足場の作業ごとの危険は足場のKY例文に並べています。
重機・車両の安全スローガン
重機の災害は、運転席から見えない場所に人が入ったときに起きます。スローガンには「見えない場所」と「合図」のどちらかを入れると、作業の場面が浮かびます。
3つ目は、工場や倉庫の構内でフォークリフトが走る場所に向いています。建設現場で使うなら「荷の陰」を「アームの陰」「ダンプの陰」に替えると合います。
保護具の安全スローガン
保護具の文は「着ける」だけで終わらせず、「正しく着ける」「外す瞬間」に目を向けると効きます。外したときにけがが起きやすいためです。
手袋の文は、ボール盤や旋盤など回転する機械のある工場向けです。手袋が巻き込まれる危険があるため、作業によって手袋を禁止している職場があります。自分の職場の決まりに合わせて使ってください。
安全スローガンの例文【整理整頓・確認と指差呼称】工場でも使える
整理整頓と確認の文は、建設現場でも工場でもそのまま使えます。業種を問わずに掲示できるので、会社全体の年度スローガンの候補にもなります。
整理整頓の安全スローガン
つまずき・転倒は、どの職場でも件数の多い災害です。整理整頓の文は、通路・床・片付けの時間のどれか1つに絞ると具体的になります。
「片付けは次の人への段取り」は、片付けを面倒な後始末ではなく、明日の作業の準備として言い直した形です。終業前の片付けがいつも押してしまう現場で、朝礼の締めに使えます。
確認と指差呼称の安全スローガン
指差呼称(しさこしょう=対象を指で差し、声に出して確かめる動作)は、慣れた作業ほど省かれやすい動作です。スローガンで「なぜやるか」を短く言っておくと続きます。
電源の文は、機械の清掃や詰まりを直すときに、電源を切って「操作禁止」の札を掛けてから手を入れる流れを1つにしたものです。札の代わりに鍵を掛ける職場なら「切って鍵掛け」に直します。
私の安全宣言シート(班の掲示用)
班の全員の安全宣言を1枚にまとめて、詰所や朝礼台に掲示するためのシートです。例文図書館の宣言文をコピーして貼り付けられます。登録不要です。
Excelを見る・ダウンロード安全スローガンの例文【声かけ・新人と送り出し】
声かけと新人の文は、物ではなく人の動きを扱います。災害の種類に関係なく使えるので、どの工種の職長でも朝礼で使いやすいテーマです。
声かけ・挨拶の安全スローガン
挨拶は、相手の体調や表情を見る機会でもあります。スローガンには「声を出す」「声で気づく」のどちらかを入れると、挨拶を安全の動作として位置づけられます。
最後の一行は、危ないと思って作業を止めた人を責めない、という現場の方針を短くしたものです。声を出しても損をしない、と全員が分かっている現場ほど、声かけの文が生きます。
新人と送り出しの安全スローガン
新しく入った人は、何が危ないかをまだ知りません。新人向けの文は「聞いていい」「隣で見る」を伝える形にします。送り出しは、朝礼の最後に職長が全員を持ち場へ送るときの言葉です。
新規入場者教育(新しく現場に入る人への最初の説明)の最後に、その現場のスローガンを1つ読み上げておくと、途中から入った人にも掲示の意味が伝わります。教育の進め方は新規入場者教育で扱っています。
安全スローガンの例文【健康と熱中症・冬と年末年始】
季節の文は、その時期だけ掲示を差し替えて使います。1年中同じ紙が貼ってあると景色になるので、季節で入れ替えると読まれ方が変わります。
健康と熱中症の安全スローガン
熱中症の文は、のどが渇いてからではなく、時間を決めて水を飲むことを伝える形が多く使われます。暑さの目安には暑さ指数(WBGT=気温・湿度・日差しをまとめた指標)を使う職場が増えています。
「寝不足は体の中の危険物」は、夏に限らず年中使えます。朝礼で体調を聞くときの締めにもなります。
冬と年末年始の安全スローガン
冬は、凍った足元、暗くなる時間の早さ、締め切り前の急ぎ仕事が重なります。年末年始は休み明けの体の慣らしもテーマになります。
囲いの中で火を使う文は、シートで囲った中でのジェットヒーターや練炭の使用を想定しています。換気が足りないと一酸化炭素中毒の危険があるためです。
中央労働災害防止協会(中災防)は、毎年「年末年始無災害運動」を主唱しています。近年は12月1日から翌年1月15日までの期間で実施されています。期間中に掲示を冬の文へ差し替えると、運動の時期と合わせられます。
全国安全週間・年度の安全スローガンの例文
全国安全週間は、厚生労働省と中央労働災害防止協会が主唱し、毎年7月1日から7日まで行われています。6月1日から30日までが準備期間です。年度ごとのスローガンが決められ、厚生労働省から公表されています。
国が決めたスローガンは、その年の公表されたものをそのまま掲示します。ここに並べるのは、それとは別に、自分の会社や作業所で掲げる年度のスローガンの例文です。
年度・安全週間の安全スローガン
1年間掲げる文は、特定の作業ではなく、全員に当てはまる動作を入れます。
「七月の一週間を一年に」は、安全週間の取り組みを週間だけで終わらせない、という意味を込めた文です。準備期間の6月に掲示して、7月以降も貼り続ける使い方ができます。
安全衛生の安全スローガン
全国労働衛生週間は、毎年10月1日から7日まで、9月が準備期間です。けがだけでなく、体と心の健康も含めた「安全衛生」の文が求められる時期です。
会社の安全衛生方針そのものを書く場合は、スローガンより長い文になります。方針は年度の目標と一緒に決めることが多いので、目標の例文とあわせて考えると早く進みます。
安全スローガンを自分の現場の言葉に直す
ここまでの例文は、そのまま使っても形になります。ただ、自分の現場の作業名や場所に1語差し替えるだけで、読む人が「自分のことだ」と感じる文になります。
- テーマを1つ選ぶ。直近のヒヤリハットか、その工事で使う機械から選ぶ
- 場面を1つに絞る。「墜落」ではなく「上の層に出る前」まで絞る
- 動作を1つ入れる。掛ける・止まる・拭く・声を出す、のように体の動きにする
- 5・7・5か一行に整える。声に出して読み、詰まるところを削る
いちばん時間がかかるのは2つ目です。テーマのまま文にすると「墜落ゼロ」「転倒防止」のような掛け声で止まります。場面まで絞ると、自然に動作が出てきます。
例文を1語差し替える
例文の言葉を、自分の現場の言葉に替える例です。
| 例文 | 差し替える言葉 | 直した文 |
|---|---|---|
| 上に出る 前にフックを 掛けてから | 上に出る → 梁に乗る | 梁に乗る 前にフックを 掛けてから |
| 荷の陰に 人がいるかも まず止まる | 荷の陰 → 棚の陰 | 棚の陰に 人がいるかも まず止まる |
| 炉の前は 時間を区切り 交代で | 炉の前 → 屋根の上 | 屋根の上 時間を区切り 交代で |
5・7・5は、1〜2音の字余りなら読むときに気になりません。音を数えるより、声に出して詰まらないかで決めると早く済みます。
掲示する場所と数
スローガンは、貼る場所で読む人が変わります。詰所の入口ならその日入場する全員、作業場なら持ち場の人、休憩所なら休んでいる人が読みます。
1か所に貼る数は1つか2つまでにすると、通りがかりに読み切れます。テーマごとに貼る場所を分けると、同じ壁に何枚も並ばずに済みます。季節の文は、その時期の始まりに差し替える日を決めておくと、貼りっぱなしになりません。
朝礼で唱和する場合は、掲示と同じ文を使うと覚えるのが早くなります。唱和の進め方と文の例は、朝礼の一言をまとめた安全朝礼のネタも参考になります。スローガンを毎日のKY(危険予知)活動の行動目標とそろえておくと、朝の流れが1本につながります。KYの行動目標の書き方はKY活動の例文に並べています。
よくある質問
安全スローガンと安全標語は違うものですか
現場ではほぼ同じ意味で使われています。5・7・5の形を「標語」、一行の掛け声を「スローガン」と呼び分ける会社もあります。社内の募集で形の指定があれば、それに合わせます。
社内の募集に、このページの例文を出してもよいですか
このページの例文は、すべてこのページのために作った文です。ただ、募集の多くは「自作の未発表作品」を条件にしています。例文は形の参考にして、自分の現場の言葉に差し替えてから出すのが確実です。
全国安全週間のスローガンを掲示に使ってよいですか
その年に公表されたスローガンを、週間の掲示に使う職場は多くあります。掲示のしかたは、その年の実施要綱や元請の指示に合わせてください。詳しくは厚生労働省や所轄の労働基準監督署の案内で確かめられます。
5・7・5にならないときはどうしますか
無理に合わせず、一行の形にします。1〜2音の字余りなら、声に出して詰まらなければ問題ありません。意味が通ることを優先します。
スローガンは毎年変えたほうがよいですか
年度のスローガンは毎年変える会社が多くあります。季節の文は、時期ごとに差し替えます。同じ文が何年も貼られていると読まれなくなるので、少なくとも貼る場所か文のどちらかを入れ替えると目に留まります。
安全宣言とどちらを書けばよいか分かりません
「1人1枚」「私は」で書くよう言われたら安全宣言、「掲示用」「標語」と言われたらスローガンです。分からないときは、去年の紙が残っていないかを先に探すと早く決まります。
まとめ
安全スローガンの例文は、1つの文に1つの場面と1つの動作を入れると、現場で思い出せる言葉になります。5・7・5の標語は唱和に、短い一行は看板に向いています。墜落・重機・保護具、整理整頓と指差呼称、声かけと新人、季節と健康、年度と安全週間のテーマから、自分の現場に近い文を選んでください。
使うときは、作業名や場所を1語差し替えると自分の現場の文になります。掲示は1か所に1つか2つまでにし、季節の文は時期の始まりに差し替えます。自分の決意を書く安全宣言とは役割が違うので、頼まれたのがどちらかを先に確かめると迷いません。
私の安全宣言シート(班の掲示用)
班の全員の安全宣言を1枚にまとめて、詰所や朝礼台に掲示するためのシートです。例文図書館の宣言文をコピーして貼り付けられます。登録不要です。
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